前回の記事『【地銀マンの告白】銀行窓口の投資信託は「悪」なのか?ネットの常識と対面の真実』では、銀行の窓口で販売されている投資信託が必ずしも「悪」ではなく、対面サポートや安心感を求める層にとっては一定の存在価値がある、という話を地方銀行現場職員の視点から書かせていただきました。
おかげさまで多くの反響をいただいたのですが、それと同時に読者の方からこんな、質問をいただきました。
「窓口の存在意義は分かった。じゃあ地銀マンであるあなた自身や、あなたの身内(親・兄弟・親しい友人)がNISAを始めるなら、どこで口座を作らせるの?」
今回は、建前を一切脱ぎ捨てて、私という一人の個人としての「本当の回答」をお話しします。
1. 身内から「どこでNISAを始めればいい?」と聞かれたら

結論から申し上げます。
私の親しい友人や、40代同世代の同僚、あるいは自分の家族から「NISAを始めたいんだけど、お前の勤めている銀行に行けばいい?」と聞かれたら、私は申し訳ないけれど自社の窓口ではなく、迷わずこう答えます。
「悪いことは言わないから、スマホで『楽天証券』を開設して、楽天銀行と一緒に連携(マネーブリッジ)させて始めなさい」
地銀に勤める身としては自社の利益にならない発言ですが、大切な身内のお金、そして自分自身の資産再構築においては、これが100%の最適解だと確信しているからです。
2. なぜ「楽天証券×楽天銀行」を勧めるのか?
理由はシンプルで、資産形成において最も重要な「コストの低さ」と「継続するための仕組み化」において、ネット証券(特に楽天グループの連携)が圧倒的だからです。
① 手数料の差は「将来の資産」の差に直結する
窓口で扱う商品にも良いものはありますが、人件費や店舗維持費がかかる分、どうしても信託報酬(維持コスト)が高めのファンドが中心になりがちです。
一方で、楽天証券であれば、業界最安水準の手数料を誇る「eMAXIS Slimシリーズ」や「楽天・プラスシリーズ」などの優秀なインデックスファンドを、自宅にいながら数タップで購入できます。数十年の長期投資において、この0.1%単位のコスト差は、将来受け取る資産に数百万円単位の差となって跳ね返ってきます。
② 「マネーブリッジ」による圧倒的な自動化と優遇金利
投資で一番失敗するのは「買い付けの手間が面倒で途中でやめてしまうこと」です。
楽天証券なら、楽天銀行と「マネーブリッジ」という口座連携を設定しておくだけで、証券口座にお金を振り込む手間すらゼロになります。毎月の積立日に銀行から自動で引き落とされ、買い付けが完了する。さらに、使わない生活防衛資金(現金)も楽天銀行の優遇金利(最大0.1%)で賢く置いておける。
この「感情を挟まない自動化の仕組み」こそが、40代で焦って資産形成を始めた私が最も重宝している機能です。
3. ただし「例外」として窓口を勧める唯一のパターン
「じゃあ、どんな人でも絶対にネット証券なのか?」と言われると、実は一つだけ例外があります。
それは、「スマホやパソコンの操作がどうしても苦手で、ネットの画面を見るだけで拒絶反応が出る高齢の親世代」です。
もし私の70代の親が「NISAを始めたいけれど、スマホの操作がさっぱり分からない」と言ってきたら、無理にネット証券を勧めません。その場合は、「少し手数料を払ってでも、窓口で担当者と顔を合わせて、書類の書き方から手取り足取り教えてもらうコスト(安心料)」割り切って、店舗型の銀行窓口を案内します。
つまるところ、使い分けの基準は非常に明確です。
- スマホやPCでネットショッピングや銀行振込ができる人(40代・子育て世代など) ➔ 100%ネット証券(楽天証券など)一択。 窓口に行く時間はもったいない。
- ネット操作がどうしてもできず、対面での対話がないと不安な人 ➔ 店舗型の窓口。 手数料は「サポート費用」として割り切る。
この記事を読んでいるあなたは、間違いなくスマホやPCでネットの情報にアクセスできている方のはずです。ならば、わざわざ高いコストを払って窓口に行く必要はありません。
4. まとめ:自分の大切な資産は「一番賢い場所」で育てよう
地方銀行員として組織で働きながらも、自分の家族の将来や目標であるサイドFIREに向けた「資産再構築」では、私は一切の妥協をしていません。自分の資産は、自社ではなく一番合理的でコストの低い「楽天証券×楽天銀行」の組み合わせで淡々と買い増しています。
「銀行員だから自分の銀行を使わなきゃいけない」なんてルールはどこにもありません。大切なのは、自分と家族の未来のために、一番賢い選択肢を選ぶことです。
「窓口に行くのは面倒だけど、ネット証券って難しそう…」と感じている方もご安心ください。楽天証券と楽天銀行を同時に作って、一番お得な設定(マネーブリッジ)を完成させる手順は、わずか数分で完了します。
一歩踏み出して、あなただけの「ほったらかし資産形成」の土台を作っていきましょう!
「楽天証券の口座開設はどうやれば一番スムーズ?」 実際のスマホ画面付きで、銀行員が実践している最短ルートの開設手順を以下の記事で解説しています。
前作を未読の方は、ぜひこちらも併せてお読みください。 『【地銀マンの告白】銀行窓口の投資信託は「悪」なのか?ネットの常識と対面の真実』



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